音声出力会話補助装置(VOCA)概要
音声出力会話補助装置(VOCA)は、音声合成技術を用いて、文字や記号を音声に変換し、コミュニケーションを支援する福祉機器です。主に、発話に障がいのある方が、周囲の人とスムーズに意思疎通できるようにするために使用されます。
VOCAの種類
VOCAは、その機能や形態によって様々な種類があります。代表的なものをいくつかご紹介します。
- 携帯型VOCA:小型で持ち運びやすいVOCAです。ボタンやタッチパネルで操作し、あらかじめ録音した音声や、文字入力した文章を音声に変換して再生します。
- デスクトップ型VOCA:卓上に設置して使用するVOCAです。携帯型VOCAよりも画面が大きく、より多くの機能を搭載しています。
- パソコン型VOCA:パソコンに専用のソフトをインストールして使用するVOCAです。携帯型VOCAやデスクトップ型VOCAよりも高度な機能を搭載しており、インターネット接続や文書作成などの機能も利用できます。
- アプリ型VOCA:スマートフォンやタブレット端末に専用のアプリをインストールして使用するVOCAです。携帯型VOCAよりも手軽に利用できますが、機能は限られています。
VOCAの機能
VOCAは、以下のような様々な機能を搭載しています。
- 音声合成機能:文字や記号を音声に変換して再生します。
- 録音機能:自分の声を録音して再生することができます。
- 文字入力機能:ボタンやタッチパネル、音声認識などを使って、文字を入力することができます。
- コミュニケーションボード機能:あらかじめ用意された画像や文章を組み合わせて、コミュニケーションを取ることができます。
- 環境制御機能:家電製品やスイッチを操作する機能を搭載したVOCAもあります。
VOCAの利用方法
VOCAの利用方法は、機種によって異なりますが、一般的には以下の手順で行います。
- 電源を入れる
- 文字を入力する:ボタンやタッチパネル、音声認識などを使って、文字を入力します。
- 「話す」ボタンを押す:入力した文字が音声に変換されて再生されます。
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参考:TFT(タッピング療法)
VOCAの注意点
- VOCAは、あくまでもコミュニケーションを支援するツールであり、万能ではありません。
- VOCAを使用する前に、使用方法をしっかりと理解する必要があります。
- VOCAは、周囲の環境によっては、音が聞き取りにくい場合があります。
- VOCAは、高価な機器であり、すべての人が利用できるわけではありません。
VOCAに関する情報
- 一般社団法人 日本福祉用具工業会:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC9720217/
- 厚生労働省:https://www.mhlw.go.jp/index.html
- 東京都:https://www.fukushi.metro.tokyo.lg.jp/kourei/index.html
- NPO法人 協働福祉ネット かながわ:https://fukushi-net.net/create-account/
VOCAは、発話に障がいのある方にとって、非常に有効なコミュニケーションツールです。適切なVOCAを選択し、利用することで、社会参加や日常生活の質向上につながることが期待できます。
音声出力会話補助装置(VOCA)のよくある質問
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携帯型会話補助装置、音声出力型コミュニケーションエイドと呼ばれるもので、音声を出力することの できるコミュニケーションのための補助機器のことをさす。 簡単なスイッチ操作であらかじめ登 録しておいた音声を出力することができるので、周囲の人に伝わりやすく、伝達性が高くなると いう特徴をもちます。
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VOCA(Voice Output Communication Aid:音声出力型コミュニケーションエイド)とは、言語に障がいがあり、コミュニケーションすることが困難な人が使用する支援機器になっています。
参考:重度訪問介護とは?