抑うつ

抑うつとは、「気分が滑り落ち、何事にもやる気が起きない」、「憂鬱な気分」などの心の状態が強くなり、さまざまな精神症状や身体症状が見られる状態を指します。抑うつ状態が見られる疾患には、うつ病や躁うつ病、抑うつ神経症などがあります。

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抑うつの概要

1. 定義

抑うつ(yokutsu)とは、気分が落ち込み、憂鬱な状態が持続することを指します。単なる気分の落ち込みではなく、日常生活に支障をきたすほどの強い症状が現れるのが特徴です。

2. 症状

抑うつには、以下のような精神症状と身体症状が現れます。

精神症状

  • 気分の落ち込み
  • 無気力
  • 興味・関心の喪失
  • 集中力の低下
  • 不安感
  • 睡眠障害
  • 食欲不振または過食
  • 自殺念慮

身体症状

  • 疲労感
  • 頭痛
  • 筋肉痛
  • 便秘
  • 動悸
  • 息切れ

3. 原因

抑うつの原因は、遺伝的要因環境的要因が複雑に絡み合って起こると考えられています。

遺伝的要因

  • 家族にうつ病などの気分障害の患者がいる場合、発症リスクが高くなることが分かっています。

環境的要因

  • ストレス
  • トラウマ
  • 睡眠不足
  • 身体疾患
  • 薬物の影響

4. 種類

抑うつには、以下の種類があります。

  • うつ病:最も代表的な抑うつ状態です。
  • 躁うつ病:抑うつ状態と躁うつ状態を交互に繰り返す病気です。
  • 抑うつ神経症:比較的軽度の抑うつ状態です。
  • その他の疾患による抑うつ:脳卒中、認知症、がん、内分泌疾患などの身体疾患によって抑うつ状態が現れることがあります。

5. 診断

抑うつの診断は、医師による問診診察に基づいて行われます。必要に応じて、血液検査脳画像検査などの検査も行われることもあります。

6. 治療

抑うつの治療は、薬物療法心理療法の組み合わせが基本です。

薬物療法

  • 抗うつ薬:脳内の神経伝達物質のバランスを整えることで、抑うつ症状を改善します。
  • 抗不安薬:不安や睡眠障害などの症状を改善します。

心理療法

  • 認知行動療法:認知の歪みを修正し、行動パターンを変えることで、抑うつ症状を改善します。
  • カウンセリング:患者さんの話を聞き、気持ちを受け止めることで、心の負担を軽減します。

7. よくある質問

Q. 抑うつとうつの違いは?

A. 厳密には区別はありません。「抑うつ」は気分の落ち込みや憂鬱な状態を指す一般的な用語、「うつ病」は特定の疾患を指す用語です。

Q. 抑うつ状態 どれくらいで治る?

A. 治療開始から1~3ヶ月程度で症状が改善し始めることが多いですが、個人差や疾患の種類によって異なります。再発予防のためには、長期的な治療が必要となる場合もあります。

Q. 抑うつになったらどうすればいい?

A. 精神科医や心療内科医を受診し、適切な診断と治療を受けることが大切です。

8. 関連情報

  • 厚生労働省「うつ病情報サイト」https://kokoro.mhlw.go.jp/depression/
  • 一般社団法人こころの健康センター「うつ病」[無効な URL を削除しました]

9. その他

抑うつは、決して恥ずべきことではありません。一人で抱え込まず、早めに専門家に相談することが大切です。

 

参考情報

抑うつのよくある質問

Q
抑うつとうつの違いは?
A

精神科では、憂うつな気持ちや気分の低下などの症状を「抑うつ気分」と称し、この「抑うつ気分」が持続する状態を「うつ状態」または「抑うつ状態」と呼びます。これらの用語は基本的に同じ意味を指し、具体的な基準は厳密には存在しませんが、一時的な気分の低下を指す場合があります。

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Q
抑うつ状態 どれくらいで治る?
A

休養と併せて薬物治療を導入すると、一般的には1~3カ月ほどで回復の兆しが見られますが、個人差があり半年以上かかることもあります。抗うつ薬の効果が現れるまでには時間がかかるため、焦らずに定期的に薬を継続することが重要です。この期間は特に休息が重要であり、ストレスのかからない環境で過ごすことも効果的です。

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