発達段階の概要
発達とは、生物が生まれてから死ぬまでの間に起こる、形態、機能、行動などの変化のことを指します。発達段階とは、発達の流れをいくつかの時期に区切ったものです。
乳幼児期
- 出生から2歳頃までの時期
- 身体的発達:身長、体重が急速に増加する。運動能力が向上する。
- 認知発達:感覚や知覚が発達する。言葉や概念を理解し始める。
- 情緒発達:喜怒哀楽の感情を表現するようになる。他者との関わりを大切にするようになる。
- 社会性発達:自我が芽生える。自立心が芽生える。
幼児期
- 3歳から5歳頃までの時期
- 身体的発達:運動能力がさらに向上する。粗大運動と巧緻運動のバランスが整ってくる。
- 認知発達:想像力や創造性が豊かになる。簡単な問題を自分で解決できるようになる。
- 情緒発達:感情をコントロールできるようになる。協調性が育まれる。
- 社会性発達:友達と遊ぶことを楽しむようになる。社会的なルールを理解し始める。
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児童期
- 6歳から12歳頃までの時期
- 身体的発達:体が細長く伸びる。体力が増す。
- 認知発達:論理的思考力が発達する。抽象的な概念を理解できるようになる。
- 情緒発達:感情が安定する。自己肯定感が高まる。
- 社会性発達:集団生活に適応する。規範意識が芽生える。
青年期
- 13歳から22歳頃までの時期
- 身体的発達:体が成熟する。生殖機能が備わる。
- 認知発達:抽象的な思考力や問題解決能力がさらに発達する。
- 情緒発達:アイデンティティを確立する。自分自身の価値観を形成する。
- 社会性発達:社会的な責任感が芽生える。恋愛や結婚を考えるようになる。
成人期
- 23歳から64歳頃までの時期
- 身体的発達:体力や運動能力が維持される。
- 認知発達:知的な能力がピークになる。創造力や問題解決能力を活かせる。
- 情緒発達:感情をコントロールできるようになる。人生の目的や価値観が確立する。
- 社会性発達:社会の一員として責任を果たす。家族や地域社会と関わる。
老年期
- 65歳以降の時期
- 身体的発達:体力や運動能力が低下する。病気にかかりやすくなる。
- 認知発達:記憶力や思考力が低下することがある。
- 情緒発達:人生を振り返り、後悔や満足感を感じるようになる。
- 社会性発達:社会的な役割から引退する。孫との関わりを楽しむ。
その他
- 発達段階はあくまで目安であり、個人差があります。
- すべての子供が同じように発達するわけではありません。
- 環境や経験によって、発達に影響を与えることがあります。
関連用語
- 成長
- 成熟
- 老化
- 発達障害
- 個別性
- 連続性
- 非同期性
参考情報
- 文部科学省 – 学習指導要領解説 – 生涯発達 https://www.p.u-tokyo.ac.jp/lab/ichikawa/johoka/2003/group1/matome5.htm
- 国立子ども総合科学センター – 乳幼児期から学齢期までの発達 [無効な URL を削除しました]
- 厚生労働省 – 高齢者の心と体の健康 https://www.mhlw.go.jp/index.html
発達段階のよくある質問
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Q8つの発達段階とは?
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A
エリクソンが提唱した8つの発達段階 「心理社会的発達理論(psychosocial development)」には、「乳児期」「幼児前期」「幼児後期」「学童期」「青年期」「成人期」「壮年期」「老年期」の8つの発達段階があるとされています。
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