特別支援学校とは、障害のある幼児児童生徒が、幼稚園、小学校、中学校、高等学校と同等の教育を受けることができるとともに、障害による学習上または生活上の困難を克服し、自立が図られることを目的とした学校です。
特別支援学校は、以下のいずれかの障害のある幼児児童生徒を対象としています。
- 視覚障害
- 聴覚障害
- 知的障害
- 肢体不自由
- 病弱者(身体虚弱者を含む)
特別支援学校では、障害の種類や程度、児童生徒の個々の特性などに応じた教育を行います。具体的には、以下のようなものが挙げられます。
- 学習指導
- 生活指導
- 自立活動
- 特別活動
学習指導では、教科書や指導要領に沿った指導を行うとともに、障害に応じた指導や補助を行います。生活指導では、日常生活や社会生活に必要なスキルを習得するための指導を行います。自立活動では、将来の自立を図るために必要なスキルを習得するための指導を行います。特別活動では、他の児童生徒と交流しながら、豊かな人間性を育むための指導を行います。
特別支援学校は、障害のある幼児児童生徒が、障害に起因する学習や生活の困難を克服し、自立した生活を送るための重要な場です。
特別支援学校の種類は、以下のとおりです。
- 幼稚部
- 小学部
- 中学部
- 高等部
幼稚部は、知的障害、肢体不自由、病弱者(身体虚弱者を含む)の幼児を対象としています。小学部は、知的障害、肢体不自由、病弱者(身体虚弱者を含む)、自閉症、情緒障害、多動性障害、学習障害などの発達障害の児童を対象としています。中学部は、知的障害、肢体不自由、病弱者(身体虚弱者を含む)、自閉症、情緒障害、多動性障害、学習障害などの発達障害の児童を対象としています。高等部は、知的障害、肢体不自由、病弱者(身体虚弱者を含む)、自閉症、情緒障害、多動性障害、学習障害などの発達障害の児童を対象としています。
特別支援学校は、全国に約1,200校あります。特別支援学校に入学するには、保護者が教育委員会に対して就学相談を行い、就学判定を受けることが必要となります。
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特別支援学校のよくある質問
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Q特別支援学校 どんな子が通う?
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A
特別支援学校は、障害のある幼児、児童、生徒に対して、幼稚園から高等学校に準じた教育を提供し、障害に起因する学習上や生活上の困難を乗り越え、自立を促進するために必要な知識や技能を授ける学校です。視覚障害者、聴覚障害者、知的障害者、肢体不自由者、および病弱者(身体虚弱者を含む)が含まれます。
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Q特別支援学校に入る条件は?
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A
聴覚障害、視覚障害、知的障害、肢体不自由、および病弱・虚弱体質を抱えるお子さんが特別支援学校に入学できます。ただし、基本的には重度の障害が確認されるお子さんが対象となります。軽度の障害や知的障害のないADHDやLD、アスペルガー症候群の場合は通常の学校でも学習が可能とされています。
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