意欲障害

意欲障害(いよくしょうがい)は、個人が何かを始めたり、継続したりするための動機やエネルギーが低下し、やる気が減退する状態を指します。この障害は、物事に対する関心や興味の喪失、エネルギー不足、抑うつ感などが含まれます。具体的には、楽しみや達成感を感じることが難しくなり、日常生活や仕事、学業などの活動への取り組みが困難になることがあります。

意欲障害は様々な原因によって引き起こされる可能性があり、身体的な健康問題、精神的な疾患、ストレス、薬物の副作用などが関与することがあります。重症な場合には、日常生活への影響が大きくなり、社会的な孤立や職場での機能低下が生じることもあります。

治療のアプローチは、障害の原因により異なりますが、心理療法や薬物療法、生活習慣の改善などが考慮されることがあります。適切な治療を受けることで、意欲の回復や日常生活への復帰が期待されます。

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意欲障害のよくある質問

Q
意欲障害の症状は?
A

うつ病における意欲の障害は、「やる気がおこらない」「気力が減退している」「億劫である」「意欲が湧いてこない」「何をやっても面白くない」「何もやりたくない」などと表現される症状です。この状態では、通常感じるべき楽しみややりがいが感じられず、日常の活動に対する意欲が低下してしまいます。

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Q
意欲障害をきたす疾患は?
A

神経変性疾患や脳血管障害、脳外傷などの脳の障害には、認知症などが含まれ、これらの疾患では「やる気がない」といった意欲障害が高い頻度で認められます。この症状は、患者本人のQOL(quality of life)を低下させるだけでなく、介護者の意欲をも低下させる要因となり得ます。特にリハビリテーションにおいては、意欲障害が阻害要因として影響を及ぼすことがあります。

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