自動思考

自動思考(Automatic Thoughts)は、認知行動療法(Cognitive Behavioral Therapy, CBT)の概念の一部であり、個々の出来事に対する無意識で即座に現れる考えや信念を指します。これらの思考は通常、個人の感情や行動に大きな影響を与えます。自動思考は、過去の経験や信念、または特定の状況に対する個人の認識に基づいています。

具体的な例としては、特定の状況に対して「これは絶対にうまくいかない」「自分はダメだ」といった否定的な自己評価があげられます。これらの思考が偏っている場合、それが感情や行動に悪影響を及ぼす可能性があります。認知行動療法では、このような自動思考を認識し、客観的に評価し、必要に応じて修正していくことが治療の一環とされています。

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自動思考のよくある質問

Q
自動思考の具体例は?
A

自動思考(Automatic Thought)とは、その瞬間その瞬間に頭に浮かぶ考えやイメージのことを指します。例えば、朝、上司にあいさつをしたのにあいさつが返ってこなかった時、「無視された?」、「自分は嫌われている?」、「(自分が)何か悪いことをしてしまったのだろうか?」などが頭に浮かぶことがあります。これらの自動思考は無意識のうちに発生し、感情や行動に大きな影響を与える可能性があります。認知行動療法では、これらの自動思考を認識し、客観的に評価し、必要に応じて修正していくことが治療の一環とされています。

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Q
うつ病の自動思考とは?
A

出来事が発生すると、人々の心には瞬時に考えやイメージが浮かび上がります。これを自動思考と呼び、この自動思考によって感情が生じ、それを基に行動が形成される仕組みとなっています。認知行動療法は、この出来事から行動に至るまでの思考の過程に焦点を当てた治療法です。

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