ニューロダイバーシティは、「人間の脳や神経の働き方は一人一人違う」という基本的な人間理解のパラダイムを指し、一方で、「ニューロユニバーサリティ」は、人間は基本的なところは一緒だという考え方であり、人間同士は似た存在であるというスタンスを表しています。
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「ニューロダイバーシティとニューロユニバーサリティ」でよくある質問
- Q「神経多様性」とはどういう意味ですか?
- A
ニューロダイバーシティ(Neurodiversity、神経多様性)とは、Neuro(脳・神経)とDiversity(多様性)という2つの言葉が組み合わされて生まれた造語であり、「脳や神経、それに由来する個人レベルでの様々な特性の違いを多様性と捉えて相互に尊重して、それらの違いを社会の中で活かしていこう」という考え方です。
自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、学習障害といった発達障害に大いに注目すべき成長戦略として近年関心が高まっております。この概念をさらに発信し、発達障害のある人が持つ特性(発達特性)を活かし活躍する社会を目指しています。
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- Qニューロダイバーシティにおける多様性の問題点は何ですか?
- A
以下のような懸念があげられます。
- ミスコミュニケーションによる生産性低下
- 組織の混乱や不平不満を誘発するリスクがある
- 施策によっては大きなコストがかかる
ミスコミュニケーションによる生産性低下
ダイバーシティ推進によって人材が多様化すると、言語や文化などの違いによってミスコミュニケーションが生じやすくなり、生産性低下やトラブルの増加につながるだけではなく、各従業員のストレスも増えてしまうことが予想されます。
このようなリスクを抑えるために、「ダイバーシティに関する社内教育を徹底し、従業員の意識改革を図る必要がある」と言えるでしょう。
組織の混乱や不平不満を誘発するリスクがある
ダイバーシティを推進すると、社内の採用環境や労働環境は大きく変化すると考えられます。チームワークに混乱が生じたり、かえって不平不満が増えたりするリスクもゼロではないでしょう。
多様な人事評価にこだわり過ぎると、仕組みの複雑化によって適正な評価が難しくなることもありますので、導入前のシミュレーションや効果検証を徹底することが重要視されています。
施策によっては大きなコストがかかる
ダイバーシティ推進のためには推進の段階で大きなコストがかかるとされています。また、特定の部署(人事など)に負担が集中すると、モチベーションの低下を招く点も注意したい点です。
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