WISC(ウェクスラー式知能検査)

WISCは、ウィスクとも呼ばれ、ウェクスラー式知能検査の略称です。デビッド・ウェクスラーによって開発された知能検査で、1939年に初めて出版され、その後、5回改訂されています。

WISCは、5歳0か月から16歳11か月までの子どもの知能を測定する検査です。言語性検査と動作性検査の2つの部分から構成されており、言語性検査は言語能力を、動作性検査は非言語的な能力を測定します。

WISCの結果は、IQ(知能指数)という指標で表されます。IQは、言語性検査と動作性検査の結果を加算し、100を標準偏差15とした尺度で表されます。

WISCは、知能の程度を客観的に測定するための検査として、広く用いられています。学校や企業など、さまざまな場面で採用されています。

WISCの特徴は、以下のとおりです。

  • 知能の幅広い領域を測定できる
  • 信頼性と妥当性が高く、客観的な評価が可能
  • 日本語版が用意されており、日本国内でも広く用いられている

WISCは、知能の程度を測定するための重要な検査ですが、以下のような注意点もあります。

  • 文化的背景によって、結果が異なる可能性がある
  • 障害や疾患によって、結果が影響を受ける可能性がある

WISCの結果は、あくまでもひとつの指標であり、知能を完全に表すものではありません。また、WISCの結果をもとにして、子どもや人を決めつけることは避けるべきです。

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WISC(ウェクスラー式知能検査) 用語集

用語 説明
知能 知識、理解、思考、判断、問題解決などの能力
IQ 知能指数。平均100、標準偏差15で表される
言語性検査 言語能力を測定する検査
動作性検査 非言語的な能力を測定する検査
言語理解 言葉の意味を理解する能力
知覚推理 視覚的な情報から推理する能力
ワーキングメモリー 情報を一時的に記憶し、操作する能力
処理速度 情報を素早く処理する能力
信頼性 検査結果の一貫性
妥当性 検査結果が測定しようとしている能力を実際に測定しているかどうか
文化的背景 育った文化や環境
障害 身体的な障害、精神的な障害、発達障害など
疾患 病気
得意な領域 得意な能力
苦手な領域 苦手な能力

WISC(ウェクスラー式知能検査) の補足

  • WISCは、子どもの知能を包括的に評価するための検査です。
  • WISCは、子どもの学習や発達を支援するために役立てられます。

WISC(ウェクスラー式知能検査) に関する情報

追加項目

用語 説明
下位検査 言語理解検査、知覚推理検査、ワーキングメモリー検査、処理速度検査それぞれに含まれる検査
標準得点 平均50、標準偏差10で表される得点
年齢得点 同年齢の集団における相対的な位置を表す得点
百分位順位 同年齢の集団の中でどの位置にいるかを示す指標
併用検査 WISCと合わせて実施される検査
解釈 検査結果を分析し、意味を解釈すること
報告書 検査結果をまとめた文書

補足

  • WISCは、下位検査の結果から、子どもの認知能力の強みや弱みを分析することができます。
  • WISCの結果は、他の検査結果や子どもの様子と合わせて総合的に判断する必要があります。
  • WISCは、子どもの可能性を評価し、適切な支援を行うための重要なツールです。

参考文献

  • WISCハンドブック (ぎょうせい)
  • WISCの解釈と活用 (金剛出版)
  • WISCと子どもの発達 (ミネルヴァ書房)

その他

  • 上記の用語集は、あくまでも参考情報です。
  • WISCに関するより詳細な情報は、専門書籍やウェブサイトなどで確認することができます。

 

WISC(ウェクスラー式知能検査)

Q
ウェクスラー式知能検査ではどんな項目を検査するのでしょうか?
A

ウェクスラー式知能検査では、どのような情報が得られるのでしょうか? この検査では、IQだけでなく、4つの主要な指標に基づいた得点も提供されます。これらの指標は「言語理解」「知覚推理」「ワーキングメモリー」「処理速度」であり、これらを評価することで、自分の得意な領域や苦手な領域を把握することができます。

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Q
ウェクスラー式知能検査には何種類ありますか?
A

ウェクスラー式知能検査は、年齢に応じて以下の3つに区分されています。

  • WPPSI(ウィプシー):幼児向け(対象年齢2~7歳)
  • WISC(ウィスク):児童向け(対象年齢5歳~16歳11ヶ月)
  • WAIS(ウェイス):成人向け(対象年齢16歳~90歳11ヶ月)

 

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