労働基準法は、日本の法律であり、労働基準に関する規定を定めています。施行は日本国憲法第27条の趣旨と当時の労働情勢を考慮し、第92回帝国議会に法案が提出され、議会での協賛を経て、1947年3月28日に裁可され、同年4月7日に公布されました。一部の規定を除き、同法は同年9月1日に施行されました。
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労働基準法の概要
1. 定義
労働基準法は、労働者の権利と労働条件の保護、労働者の健康増進、労働関係の円滑化を目的とした法律です。
2. 主な内容
- 労働時間
- 法定労働時間:1日8時間、1週40時間
- 休憩時間:6時間を超えて8時間以下の場合:45分以上、8時間を超える場合:1時間以上
- 超過労働:法定労働時間を超えて労働させる場合、割増賃金を支払う必要がある
- 休日:毎週1回の休日、4週間を通じて4日以上の休日
- 賃金
- 最低賃金:地域ごとに定められた最低額
- 割増賃金:深夜労働、休日労働、時間外労働などに対する割増賃金
- 支払方法:現金、振込など
- 賃金明細書:賃金の額、控除額、支給年月日などを記載した書面
- 安全衛生
- 労働者の健康保持:健康診断、健康管理
- 災害防止:安全設備の設置、教育訓練
- 労働災害:労災保険への加入
- その他
- 年次有給休暇:1年6ヶ月以上勤務した労働者に年10日間の有給休暇
- 育児休暇:男女とも育児休暇を取得できる
- 産休・育休:女性が出産・育児のために休暇を取得できる
- ハラスメント防止:パワーハラスメント、セクシャルハラスメントなどの防止
3. 施行
- 1947年4月7日に公布
- 1947年9月1日に施行(一部の規定を除く)
4. 改正
- その後、社会情勢の変化に合わせて改正を重ねてきた
- 2019年4月1日に施行された改正では、長時間労働の抑制、最低賃金の引上げ、女性活躍の推進などが主な改正内容
5. 関連法令
- 労働安全衛生法
- 労働契約法
- 職業安定法
- 最低賃金法
その他
- 労働基準法は、労働者の基本的な権利を守るために重要な法律です。
- 労働条件について疑問がある場合は、労働基準監督署に相談しましょう。
参考情報
- 厚生労働省「労働基準法」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/
- 独立行政法人労働政策研究・研修機構「JILPT」[https://www.jil.go.jp/]
労働基準法のよくある質問
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Q労働基準法では何時間働いたらいいですか?
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A
使用者は、原則として、1日に8時間、1週間に40時間を超えて労働させてはいけません。また、労働時間が6時間を超える場合は45分以上の休憩を、8時間を超える場合は1時間以上の休憩を労働者に提供しなければなりません。さらに、使用者は、少なくとも毎週1日の休日を与えるか、4週間を通じて4日以上の休日を確保しなければなりません。これらの措置により、労働者に適切な労働時間と十分な休息の機会が確保され、健康で生産的な労働環境が促進されます。
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Q12時間働いたら休憩は何分ですか?
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A
具体的には、労働時間が6時間を超え8時間以下の場合は、少なくとも45分の休憩が必要です。また、8時間を超える場合は、少なくとも1時間の休憩が必要です。例えば、12時間労働の場合でも、少なくとも1時間の休憩を与える必要があります。
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