発達障害の特性を含む自己へのいらだちや精神的な葛藤が自分に向けて表現される症状は、「内在化障害」と呼ばれます。
具体的な症状には以下が挙げられます:
- 不安障害
- 抑うつ
- 強迫性障害
- 対人恐怖
- 心身症
- 依存症
- 引きこもり
近年では、小学生から中学生くらいの学齢期に見られる子どものうつや引きこもりにおいても、その背後に発達障害の存在が指摘されています。
内在化障害は、自分に大きく影響を及ぼす精神症状を指し、具体的な症状として以下が挙げられます。
- うつ病: 持続的な気分の低下や楽しさの喪失、生きることへの苦痛などが見られます。発達障害の二次障害としてうつ病が多く見られます。
- 適応障害: 環境への適応が難しく、学校や職場での無断欠席や素行障害などを伴います。ストレスが解消されると症状が改善する特徴があります。
- 不安障害: 不安が原因で動悸やパニック症状が起こる障害の総称で、パニック障害、恐怖症、強迫性障害、PTSDなどが含まれます。症状の程度により、日常生活に制約を受けることがあります。
- 強迫性障害: 強迫観念と呼ばれる不安やイメージが繰り返し生じ、それを打ち消すための行動が見られます。例えば、手を洗うことなどが挙げられます。
- 依存症: 特定の行動を自制できない状態で、物質依存症やプロセス依存症(ギャンブルや犯罪行為など)が含まれます。
- 心身症: 精神的なストレスが身体的な疾患を引き起こす状態で、例えば胃潰瘍がストレスの結果として発生することがあります。
- 不登校・引きこもり: 学校や仕事を避け、家に閉じこもる状態が続くことを指します。精神疾患や発達障害、コミュニケーションの不安や恐怖、家族関係の問題が原因となることがあります。
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参考:外在化障害
内在化障害のよくある質問
- Q大人のADHDの女性の特徴は?
- A
ADHDの女性に見られる特徴には以下があります
- お金の使い方が荒い傾向
- スケジュール管理が苦手なこと
- ケアレスミスが多い
- 衝動買いによる経済的困窮
- 他者との金銭トラブル
- 購買欲がコントロールしきれない
- 優先順位がつけられない
- 本来先に行うべきことを後回しにする
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- Q自閉症スペクトラムの平均IQは?
- A
ASDグループの知能指数(Intelligence Quotient; IQ)は平均88.0±19.0で、範囲は48から123でした。そのうち、7例が知的障害(ID)と診断されました。対照群は男児81例と女児50例の合計131例で、平均年齢は10.4±2.9歳でした。
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