読字障害は、1つの単語を識別したり、単語内の構成要素(音素)を識別したりすることが難しいという特殊な読みの障害を指します。読字障害がある小児は、話し始めるのが遅かったり、発音がはっきりしなかったりすることがあります。
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読字障害(ディスレクシア)の概要
1. 読字障害とは
読字障害(ディスレクシア)は、脳の言語処理機能に障害があり、文字を読み取ったり、書いたりすることに困難を感じる特殊な学習障害です。
2. 読字障害の原因
読字障害の原因は完全には解明されていませんが、脳の特定の領域の機能障害や遺伝的な要因などが関係していると考えられています。
3. 読字障害の症状
読字障害の症状は個人差がありますが、以下のようなものが挙げられます。
- 音読や黙読の速度が遅い
- 誤読や脱字、欠字が多い
- 文意を理解するのが難しい
- 書字が苦手
- 集中力が続かない
- 学習への意欲が低い
4. 読字障害の診断
読字障害の診断は、医師や心理士による検査に基づいて行われます。検査内容は、知能検査、読字検査、書字検査などがあります。
5. 読字障害の治療
読字障害の根本的な治療法はありませんが、適切な支援を受けることで、症状を改善し、日常生活や学習に支障をきたさずに生活することができるようになります。支援内容としては、以下のものが挙げられます。
- 個別指導:読字障害の症状に合わせて、個別に指導を行います。
- 補助教材:読字障害向けの補助教材を使用します。
- IT機器の活用:音声読み上げソフトや文字認識ソフトなどのIT機器を活用します。
6. 読字障害に関する支援機関
- 特別支援教育相談センター
- 児童福祉センター
- 民間機関
参考情報
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読字障害(ディスレクシア)のよくある質問
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Q読字障害の症状は?
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A
ディスレクシアの主な症状は、個人による差異がありますが、大まかに2つのタイプに分類されます。1つは「文字の読み方がわからない」タイプであり、もう1つは「文字の形がわからない」タイプです。これにはそれぞれ音韻処理不全や視覚情報処理不全といった要素が関連しています。
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Q読書障害の特徴は?
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A
読字障害のある人は、視覚や聴覚には異常がないにもかかわらず、文字を読み取ることや文字を思い起こして書くことが難しくなることがあります。文字が歪んで感じられたり、かすんで見えたり、上下さかさに見えたりする特徴があります。これらの現象は個人によって異なり、認知の仕方が様々です。
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