高プロラクチン血症

高プロラクチン血症とは、脳の下垂体から分泌されるホルモンであるプロラクチンの値が正常値よりも高い状態のことです。プロラクチンは、乳腺の発達や乳汁分泌を促すホルモンです。高プロラクチン血症になると、乳汁分泌や月経不順などの症状が現れることがあります。

高プロラクチン血症の原因としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 下垂体に腫瘍ができる(下垂体腺腫)
  • 薬の副作用(抗うつ薬、抗精神病薬、胃薬など)
  • 甲状腺機能低下症
  • 腎不全
  • 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
  • ストレス

高プロラクチン血症の症状としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 乳汁分泌
  • 月経不順
  • 無月経
  • 乳房の張り・痛み
  • 性欲減退
  • 頭痛
  • めまい
  • 倦怠感
  • 関節痛
  • 脱毛

高プロラクチン血症の治療は、原因によって異なります。下垂体腺腫が原因の場合は、手術や放射線治療によって腫瘍を摘出します。薬の副作用が原因の場合は、薬の量を減らしたり、別の薬に変更したりします。その他の原因の場合は、原因の治療を行います。

高プロラクチン血症の治療により、症状は改善することがほとんどです。ただし、下垂体腺腫が原因の場合は、治療後に再発する可能性もあります。

高プロラクチン血症が疑われる場合は、早めに医療機関を受診するようにしましょう。

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高プロラクチン血症のよくある質問

Q
高プロラクチン血症の女性の症状は?
A

「高プロラクチン血症」の主な症状は「月経異常」と「乳汁漏出」ですが、これらの症状がなくても、不妊症の血液検査で偶然に「高プロラクチン血症」と診断される女性が増えています。また、「乳汁漏出」が明らかでないことが多く、「絞ると乳汁がでる」や「乳首に白いカスが見られる」といった自覚症状が多いようです。

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Q
高プロラクチン血症の原因は?
A

高プロラクチン血症の原因は、薬剤の副作用、甲状腺機能低下症、下垂体腫瘍、視床下部疾患などが挙げられます。

具体的には、次の4つに分類されます。

  • 薬剤によるもの:胃潰瘍や精神疾患の治療薬などの副作用で起こることがあります。
  • 甲状腺機能低下症に伴うもの:甲状腺ホルモンの分泌が低下すると、プロラクチンの分泌を促すホルモンも分泌量が増えるため、高プロラクチン血症を起こしやすくなります。
  • 下垂体の病気によるもの(プロラクチン産生腫瘍):下垂体に腫瘍ができると、プロラクチンを過剰に分泌することがあります。
  • 視床下部の病気によるもの:視床下部は、下垂体からホルモンを分泌させる指令を出す役割を担っていますが、視床下部に病気があると、プロラクチンの分泌を促すホルモンの分泌量が増え、高プロラクチン血症を起こしやすくなります。

高プロラクチン血症の治療は、原因によって異なります。薬剤によるものや甲状腺機能低下症に伴うものは、原因となる薬剤の服用を中止したり、甲状腺ホルモンの補充療法を行ったりすることで、改善することがあります。下垂体腫瘍や視床下部疾患が原因の場合は、手術や放射線治療などの治療が必要になる場合があります。

高プロラクチン血症が疑われる場合は、医療機関を受診し、適切な検査や治療を受けることが大切です。

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