境界性パーソナリティ障害

境界性パーソナリティ障害は、特徴的な考えや感情を持ち、物事の捉え方や行動に偏りが大きいために、人間関係を円滑に築くことが難しくなる疾患です。時には自分を傷つけるような衝動的な行動を示すことがあります。

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境界性パーソナリティ障害の特徴

1. 空虚感

慢性的な空虚感は、境界性パーソナリティ障害の主要な症状の一つです。

これは、何も感じられない、何も楽しめない、何も興味がないという感覚として表現されます。

  • 常に何かが欠けているような、満たされない気持ちを抱えている。
  • 何をしても楽しめず、何も興味が持てない。
  • 孤独感や虚無感に襲われ、自分自身が存在している意味が分からなくなる。

2. 自傷行為

自傷行為は、境界性パーソナリティ障害の患者によく見られる症状です。これは、自分自身に痛みを与えることで、感情をコントロールしようとする行為です。

  • リストカットや薬物過剰摂取などの自傷行為を行う。
  • 痛みを感じることで、空虚感や怒りなどの感情を和らげようとする。
  • 死ぬつもりはないが、自傷行為によって自分自身を罰しようとする。

3. 解離

解離は、ストレスやトラウマに対処するために、自分の意識や記憶の一部を切り離してしまうことです。

  • 自分が誰だか分からなくなるような感覚に陥る。
  • 時間や場所の感覚が失われる。
  • 現実と夢の区別がつかなくなる。

4. 理想化と脱価値化

理想化と脱価値化は、境界性パーソナリティ障害の患者によく見られる対人関係のパターンです。これは、相手を極端に理想化したり、逆に価値がないと貶したりする極端な考え方です。

  • 人をすぐに好きになり、理想化してしまう。
  • 相手が少しでも期待に沿わないと、すぐに嫌いになってしまう。
  • 相手を支配しようとしたり、逆に依存してしまう。

5. 不安定な自己像

境界性パーソナリティ障害の患者は、自分自身に対するイメージが不安定です。

  • 自分自身に対する価値観が定まらない。
  • 自分が何者なのか分からなくなる。
  • 自分自身に対する自信が持てない。

原因

境界性パーソナリティ障害の原因は、遺伝的要因と環境的要因の組み合わせと考えられています。

  • 遺伝的な要因: 家族に境界性パーソナリティ障害の患者がいる場合、発症リスクが高まる。
  • 環境的要因: 幼少期の虐待やネグレクト、親との不健康な関係などが発症リスクを高める。

治療

境界性パーソナリティ障害の治療には、心理療法と薬物療法があります。

  • 認知行動療法: 考え方や行動パターンを変えることで、症状を改善する。
  • 弁証法的行動療法: 感情のコントロールや対人関係のスキルを習得する。
  • 抗うつ薬や抗不安薬: 気分の落ち込みや不安を軽減する。

 

境界性パーソナリティ障害のよくある質問

Q
境界性パーソナリティ障害の人はどんな気持ちですか?
A

人に見捨てられることを現実または妄想で強く恐れ、その不安を抱いています。人間関係が頻繁に変動し、コミュニケーションが安定しません。感情が急激に変動し、周囲の人々がついていくのが難しい状態です。怒りや傷つきやすさが顕著であり、情緒の安定が難しい状態にあります。

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Q
境界性人格障害の人はどのように怒りますか?
A

境界性パーソナリティ障害の患者は、自分の怒りを適切にコントロールすることが難しく、しばしば不適切で強い怒りを示します。この怒りは、激しい皮肉や嫌味、または怒りに満ちた鋭い批判として表現されることがあります。

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Q
境界性パーソナリティ障害の人はどのような行動を示すことがありますか?
A

境界性パーソナリティ障害の人は、時には自己傷害を含む衝動的な行動を示すことがあります。これは、感情の不安定さや自己イメージの不安定さから生じることがあります。例えば、切り傷を自らつける、過度に薬物を摂取する、または過食や拒食のような行動に走ることがあります。

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