社労士

社会保険労務士は、労働・社会保険に関する専門家として活動します。労働保険や社会保険の法令に基づいて、行政機関に提出する書類や申請書を顧客の代理で作成する役割を担います。また、個別の労働関係紛争の解決手続きや企業の労務管理、社会保険、障害年金、国民年金、厚生年金保険に関する相談や指導も行います。社会保険労務士は国家資格であり、八士業の一つであり、職務上請求を行う権限を有しています。

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社労士の概要

1. 役割

  • 労働・社会保険に関する書類作成・申請
    • 労働保険:雇用保険、労災保険、労働基準法に基づく各種手続き
    • 社会保険:健康保険、厚生年金保険、国民年金、介護保険の手続き
  • 労働関係紛争の解決
    • 労働条件に関する紛争(賃金、労働時間、休暇など)
    • 解雇、懲戒処分に関する紛争
    • いじめ、パワハラに関する紛争
    • 労働災害に関する紛争
  • 労務管理に関する相談・指導
    • 労働基準法の遵守
    • 安全衛生管理
    • 人事制度の構築・運用
    • 給与制度の設計・運用
    • 労働災害防止対策
  • 社会保険に関する相談・指導
    • 社会保険の手続き
    • 社会保険料の計算・納付
    • 社会保険給付の手続き
  • その他
    • 企業研修の実施
    • 講演会、セミナーの開催
    • 社内報の作成

2. 資格

  • 国家資格
    • 法律で定められた国家資格であり、試験に合格する必要があります。
  • 八士業の一つ
    • 弁護士、公認会計士、税理士、弁理士、土地家屋調査士とともに、八士業の一つに数えられます。
  • 職務上請求を行う権限
    • 社会保険労務士は、労働基準監督署や年金事務所などの行政機関に対して、職務上請求を行う権限を持っています。

3. 業務内容

  • 労働保険
    • 雇用保険の手続き(加入、変更、脱退、給付請求など)
    • 労災保険の手続き(申請、給付請求など)
    • 労働基準法に基づく各種手続き(労働時間、休憩時間、休日出勤など)
  • 社会保険
    • 健康保険の手続き(加入、変更、脱退、給付請求など)
    • 厚生年金保険の手続き(加入、変更、脱退、給付請求など)
    • 国民年金の手続き(加入、変更、脱退、給付請求など)
    • 介護保険の手続き(加入、変更、脱退、給付請求など)
  • 労働関係紛争の解決
    • 労働条件に関する紛争の解決(賃金、労働時間、休暇など)
    • 解雇、懲戒処分に関する紛争の解決
    • いじめ、パワハラに関する紛争の解決
    • 労働災害に関する紛争の解決
  • 労務管理
    • 労働基準法の遵守状況の調査・指導
    • 安全衛生管理体制の構築・運用
    • 人事制度の構築・運用
    • 給与制度の設計・運用
    • 労働災害防止対策
  • 社会保険
    • 社会保険の手続きに関する相談・指導
    • 社会保険料の計算・納付に関する相談・指導
    • 社会保険給付の手続きに関する相談・指導

4. 社会保険労務士になるには

  • 社会保険労務士試験に合格する
    • 毎年10月に実施される試験に合格する必要があります。
    • 試験は択一式と記述式があり、合格率は約6%~7%と難関です。
  • 実務経験を積む
    • 一定期間の実務経験を積む必要があります。
    • 社労士事務所勤務、企業の労務担当者としての勤務などが実務経験となります。
  • 登録申請を行う
    • 上記の条件を満たした後は、都道府県知事に登録申請を行う必要があります。

5. 関連情報

社労士のよくある質問

Q
社労士はどんな仕事をするのですか?
A

社会保険労務士は、人事労務管理の専門家として労働紛争の予防や自主的解決のための相談や指導を行います。しかし、労働紛争が深刻化した場合、彼らの業務には制約がありました。法律の改正により、特定社会保険労務士制度が導入され、個別の労働関係紛争に関する解決手続きの代理業務を行うことが可能になりました。

 

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Q
社労士の合格率は?
A

過去5年間の社労士試験の合格率は約6〜7%であり、2023年度は6.4%でした。合格者数は年々変動しており、合格率もその年によって異なりますが、一般的に6%から7%の範囲内で推移しています。このような非常に低い合格率が続く背景には、複数の要因が影響しています。

参考:公共職業能力開発施設とは?

参考:労働局とは?

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