WAIS処理速度概要
WAIS処理速度は、ウェクスラー式知能検査(WAIS)における4つの下位検査の一つで、情報処理能力を測定します。具体的には、視覚的な情報処理速度と聴覚的な情報処理速度を評価します。
WAIS処理速度は以下の3つの検査で構成されています。
- 符号替え:与えられた記号と対応する数字をできるだけ速く書き換える検査
- 記号探し:記号の入った表の中から特定の記号をできるだけ速く見つける検査
- 数字算:頭の中で簡単な算術計算を行い、答えをできるだけ速く書き出す検査
WAIS処理速度の得点は、各検査の正答数と解答時間に基づいて算出されます。得点が高いほど、情報処理能力が高いことを示します。
WAIS処理速度は、学習能力、集中力、ワーキングメモリー、注意制御などの様々な認知機能と関連しています。
WAIS処理速度の低い人は、以下のような困難を抱える可能性があります。
- 授業や仕事での指示を理解するのが難しい
- テストや課題を時間内に完了するのが難しい
- 複数のことを同時に処理するのが難しい
- 注意散漫になりやすい
WAIS処理速度の低い原因としては、発達障害、脳損傷、加齢などが考えられます。
WAIS処理速度は、訓練によってある程度改善することが可能です。認知トレーニングやリハビリテーションなどが有効とされています。
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参考:PTSDとは
関連用語
- ウェクスラー式知能検査(WAIS): 知能を包括的に測定する心理検査
- 下位検査: WAISを構成する10個の検査の一つ
- 情報処理能力: 情報を処理し、理解する能力
- 視覚的な情報処理速度: 視覚的な情報を処理する速さ
- 聴覚的な情報処理速度: 聴覚的な情報を処理する速さ
- 符号替え: 記号と数字の対応を記憶し、書き換える能力
- 記号探し: 視覚的な探索能力
- 数字算: 計算能力
- ワーキングメモリー: 短期的に情報を保持し、操作する能力
- 注意制御: 注意を集中し、維持する能力
- 発達障害: 脳機能の発達に偏りがある状態
- 脳損傷: 脳が損傷を受けること
- 加齢: 年齢とともに身体機能や認知機能が低下すること
- 認知トレーニング: 認知機能を向上させるための訓練
- リハビリテーション: 脳卒中や頭部外傷などの後遺症を回復するための治療
参考情報
- WAIS-Ⅳ:https://h-navi.jp/column/article/725
- 処理速度:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000179749_00004.html
- 発達障害:https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/shougaishakoyou/shisaku/jigyounushi/e-learning/hattatsu/characteristic.html
- 脳卒中:https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11303000-Roudoukijunkyokuanzeneiseibu-Roudoueiseika/0000153518.pdf
WAISの処理速度のよくある質問
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QWISCでいう処理速度とは?
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A
こちらも参考に:特例子会社とは?職種や給与、働くメリットやデメリットについて 参考:医師の意見書とは?
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Qウィスクで処理速度が高いと何がいいですか?
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A
参考:うつ状態とは? 参考:双極性障害、一型と二型の違いとは?