大脳基底核は、大脳皮質と視床・脳幹を結びつける神経核の集まりであり、線条体・淡蒼球・黒質・視床下核から成り立ちます。その役割は、運動調節、認知機能、感情、動機づけ、学習など、さまざまな機能を調整することです。
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大脳基底核の概要
1. 定義
大脳基底核(だいろうきていきかく、英: basal ganglia)は、大脳の深部にある神経核の集まりです。線条体、淡蒼球、黒質、視床下核の4つの主要な核から構成されています。
2. 構造
大脳基底核は、大脳皮質、視床、脳幹と密接な神経回路を形成しており、脳の様々な機能に関与しています。
3. 機能
大脳基底核は、主に以下の機能を司ると考えられています。
- 運動調節:随意運動、姿勢制御、バランス保持など
- 認知機能:学習、記憶、注意、意思決定など
- 感情:報酬、快感、動機づけなど
- その他:睡眠、覚醒、ホルモン分泌など
4. 疾患
大脳基底核が障害されると、様々な症状が現れます。代表的な疾患は以下の通りです。
- パーキンソン病:運動緩徐、筋固縮、ふるえなどの症状が現れる
- ハンチントン病:不随意運動、認知機能障害、精神症状などを伴う進行性神経疾患
- ジストニア:筋肉の持続的な収縮や痙攣を伴う運動障害
- レビー小体型認知症:認知機能障害、幻覚、パーキンソン症状などを伴う進行性神経疾患
5. よくある質問
Q. 大脳基底核はどのような役割を果たしますか?
A. 大脳基底核は、運動、認知、感情など、脳の様々な機能に関与しています。具体的には、随意運動の制御、姿勢保持、学習、記憶、注意、意思決定、報酬、快感、動機づけなどを司ります。
Q. 大脳基底核が障害されるとどうなる?
A. 大脳基底核が障害されると、パーキンソン病、ハンチントン病、ジストニア、レビー小体型認知症などの疾患を引き起こします。これらの疾患は、運動障害、認知機能障害、精神症状などを伴う進行性疾患です。
Q. 大脳基底核の研究は進んでいますか?
A. 大脳基底核は、脳の中でも比較的新しい研究分野です。近年、脳機能画像技術の発展により、大脳基底核の機能や疾患メカニズムに関する研究が進んでいます。
6. 関連情報
- 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター「大脳基底核」https://www.pri.kyoto-u.ac.jp/sections/systems_neuroscience/research.html
- 厚生労働省「神経難病情報センター」https://www.nanbyou.or.jp/
その他
- 大脳基底核は、脳の重要な機能に関与する重要な神経構造です。
- 大脳基底核に関する研究は、脳機能の解明や神経疾患の治療法開発に役立つことが期待されています。
注意事項
- 上記の情報は、令和4年6月11日時点のものであり、変更される可能性があります。
- 医学的な情報は、あくまでも参考情報としてご利用ください。病気の診断や治療については、必ず医師にご相談ください。
大脳基底核のよくある質問
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Q大脳基底核 なんの中枢?
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A
「大脳基底核」は脳が体の筋肉を動かしたり止めたりする際に機能し、「小脳」は筋肉の動きを微調整してスムーズな運動を実現する役割を果たします。私たちは熱心に身体を動かし、繰り返し失敗を経験しながら訓練を行うことで、「大脳基底核」と「小脳」のニューロンネットワークが適切な動きを学習し、記憶していきます。
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Q大脳基底核が障害されるとどうなる?
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A
通常、片側の手や足に筋肉の硬直や運動の困難さ、または運動時の不器用さや操作の難しさが現れ、徐々に顕著になります。さらに、手足の微細な震えや痙攣も見られることがあります。
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