脳波検査

脳の細胞(神経細胞)から出る微弱な電気活動を記録したもので、波形の状態から異常部位を判断することが出来ます。頭皮上に電極をとり付け、脳神経細胞の電気的な活動を記録する検査になっています。

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てんかん患者さん向けの脳波検査の概要

脳波検査は、てんかんの診断や治療効果の評価にとても大切な検査です。この用語集では、脳波検査でよく出てくる言葉を、できるだけわかりやすく説明します。

脳波とは?

脳波とは、私たちの脳が活動しているときに生まれる電気信号を波の形で記録したもののことです。脳の様々な部分が働いているときに、それぞれ特徴的な波形が現れます。この波形を調べることで、脳のどこがどう働いているのか、異常な活動がないかなどを調べることができます。

脳波検査ってどんなことをするの?

脳波検査では、頭に電極と呼ばれる小さな金属板を付けて、脳から出る電気信号を記録します。このとき、寝ていたり、目を閉じたり、深呼吸をしたり、点滅する光を見たりなど、様々な状態での脳波を記録します。

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脳波検査でわかること

  • てんかんの種類: どんな種類のてんかんか、どの部分が異常を起こしているかなど、てんかんの種類を特定する手がかりになります。
  • てんかん発作の場所: 脳のどこから発作が始まっているのかを特定できます。
  • てんかんの重症度: てんかんがどのくらい重いかを評価できます。
  • 治療の効果: 治療が効いているかどうかを評価できます。
  • 他の病気: 脳腫瘍や脳血管障害など、他の病気の可能性も調べることができます。

脳波検査でよく使う言葉

  • 周波数: 脳波の波の数のことです。周波数が高いと、脳が活発に働いている状態を表します。
  • 振幅: 脳波の波の高低のことです。振幅が高いと、脳の活動が強いことを表します。
  • デルタ波、シータ波、アルファ波、ベータ波: 脳波には、デルタ波、シータ波、アルファ波、ベータ波など、様々な種類の波があります。それぞれの波は、リラックスしている状態や、覚醒している状態など、脳の状態によって現れます。
  • 棘波、鋭波: てんかん発作と関連のある異常な波形です。
  • スパイク・アンド・ウェーブ: 棘波と鋭波が交互に現れる波形で、てんかん発作の前兆として現れることがあります。
  • 背景活動: 特定の異常な波形がない、通常の脳波の状態を指します。

脳波検査を受ける上での注意点

  • 検査の前には、髪を洗って、整髪料やスプレーなどはつけないようにしましょう。
  • 検査中は、リラックスして指示に従いましょう。
  • 検査結果は、医師が詳しく説明してくれます。

まとめ 脳波検査は、てんかんの診断や治療に欠かせない検査です。この用語集が、脳波検査について少しでも理解を深める一助となれば幸いです。もし、何か疑問なことがあれば、担当の医師や看護師に遠慮なく質問してください。

脳波検査のよくある質問

Q
脳波の検査で何がわかるの?
A

脳波は、頭皮上に取り付けた電極を用いてその電気的な波を記録し、大脳の活動状態を評価するための検査です。脳波検査は一般的に、てんかんなどの発作性意識障害の鑑別、脳腫瘍や脳梗塞・脳出血などの脳血管障害、頭部外傷などで中枢神経系の異常を疑う場合、また薬物中毒やそれに伴う意識障害の時などに行われます。

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Q
脳波検査はどのくらい時間がかかりますか?
A

脳波検査は主に大脳の活動状態を頭皮上から記録する手法です。頭皮に電極を複数取り付け、その後患者はベッドに横になり、覚醒状態から睡眠状態までの脳波を測定します。検査は通常1時間ほどかかります。

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