発達障害の方に向いている仕事(一般雇用・障害者雇用)|活用できる支援機関をご紹介  

発達障害知的障害
メインビジュアル会社員

発達障害向いてる仕事

発達障害に関してはだんだんと認知が広がってきており、2024年4月からは合理的配慮の提供が義務化されます。

こちらも参考に:合理的配慮とわがままの違い。具体的事例と2024年4月からの義務化について、双方で出来る工夫とは

こちらも参考に:クローズ就労とは?両方で働いてみて分かったこと。メリットやデメリット

こちらも参考に:働きながら障害年金をもらえる人。障害者雇用枠フルタイムで仕事をしている場合

 

しかし、発達障害のある人は、まだまだ仕事をしていくうえで悩みが多いと感じています。発達障害のある人がスキルや能力を発揮し仕事を続けていくには、自分に合った環境や支援を見つけることがとても重要になってきます。

この記事では自身の得意・不得意に向き合い、就労を応援する支援機関について解説していきます。就職活動や職場での対策を知りたい方はぜひ参考にしてください。

こちらも参考に:うつ病で現れる初期症状・行動・対策や仕事復帰を目指すときのポイント

こちらも参考に:キャリアコンサルタント

こちらも参考に:コミュニケーション障害(社会的コミュニケーション症)とは?症状と種類、診断、原因について解説

こちらも参考に:大人の発達障害。ADHD(注意欠如多動症)男性の特徴。女性との違いについても解説

  1. 発達障害とは何か?
  2. 発達障害の方々が仕事で抱える悩みとは?   
    1. ADHD(注意欠如・多動症)が仕事で困るポイント  
    2. ASD(自閉スペクトラム症)が仕事で困るポイント  
    3. SLD(限局性学習障害)が仕事で困るポイント  
  3. 発達障害のある方に向いている仕事 
    1. ADHD(注意欠如・多動症)に向いている仕事
      1. ADHD(注意欠如・多動症)の仕事例
    2. ASD(自閉スペクトラム症)に向いている仕事
      1. ASD(自閉スペクトラム症)の仕事例
    3. SLD(局所性学習障害)に向いている仕事
    4. 混合型(ADHD+ASD)について
  4. 発達障害の方が転職を繰り返さないために
  5. 自分の得意・不得意を明確にすることの重要性
    1. 得意不得意のまとめかた
  6. 発達障害者の働き方について
    1. 一般雇用(障害クローズ) と障害者雇用(障害オープン)の違い 
      1. 一般雇用(障害クローズ)のメリット・デメリット
      2. 障害者雇用(障害オープン) のメリット・デメリット
  7. 発達障害のある方が活用できる支援機関
    1. 就労移行支援事業所とは?
      1. 就労移行支援事業所で受けられる支援内容
    2. ハローワークとは?
      1. ハローワークで受けられる支援内容
    3. 発達障害者支援センター とは?
      1. 発達障害者支援センターで受けられる支援内容
    4. 障害者就業・生活支援センター
      1. 障害者就業・生活支援センターで受けられる支援内容
    5. 転職エージェント
      1. 転職エージェントで受けられる支援内容
  8. まとめ  

発達障害とは何か?

発達障害にはチックや吃音、DCD(発達性協調運動症)なども含まれますが、今回は代表的な3つの発達障害を取り上げようと思います。

ADHD(注意欠如・多動症)

ASD(自閉スペクトラム症)

SLD(限局性学習障害)

これらの障害は単独で出ることは少なく、重なり合って出る事が9割と言われており、知的障害と併発するパターンもあります。次の章で1つずつ解説していきます

こちらも参考に:クローズ就労とは?両方で働いてみて分かったこと。メリットやデメリット

こちらも参考に:働きながら障害年金をもらえる人。障害者雇用枠フルタイムで仕事をしている場合

参考:DCD(発達性協調運動症)とは?

こちらも参考に:大人の「自閉スペクトラム症(ASD)」とは?特徴やセルフチェックなど

発達障害の方々が仕事で抱える悩みとは?   

ADHD(注意欠如・多動症)が仕事で困るポイント  

ADHD(注意欠如・多動症)特性は、注意が続かない・ミスが多いといった「不注意」や脳内多動による集中力の欠陥などの「多動性」、思いつくと行動してしまう「衝動性」です。多動性・衝動性については年々落ち着いてきますが、不注意は生涯残ることが多いとされています。

・注意力の欠如で事務処理のミスが多い

・見積もりが甘く、遅刻や期限遅れが頻発する

・集中力が続きづらく、単調な作業だとすぐに飽きてしまう

・APD(聴覚情報処理障害)の併発で人の声が聞き取りづらい

・思ったことをそのまま口に出してしまい、上司や目上の人に失礼になってしまう

 

ASD(自閉スペクトラム症)が仕事で困るポイント  

ASD(自閉スペクトラム症)特性としては、自分の気持ちを伝えたり、相手の気持ちを読み取ったりと相互にやり取りすることが苦手な人が多い傾向にあります。

さらに、特定の物事へのこだわりが強かったり、特定の分野に対して非常に強い興味を示す方、また視覚や聴覚に対する過敏反応など感覚過敏を持つ方もいます。

そのためASDのある人には、以下のような困りごとがよく挙がります。

 

・マイルールを他人にも強いてしまい人間関係にヒビが入る

・語釈が多く、曖昧な指示を理解することが苦手

・話している相手の表情や言葉のニュアンスから気持ちを汲み取りづらく、対応が不適切になる

感覚過敏で外界の音や光などが不快に感じ疲れてしまう

・スケジュールや手順の変更に弱く、パニックになる

 

こちらも参考に:大人の発達障害【ASD女性の特徴】女性特有の事例と対策6選

参考:WAISの処理速度

こちらも参考に:大人の愛着障害(アタッチメント障害)とは?症状や特徴、原因、治療法について

こちらも参考に:インチュニブ(グアンファシン)の効果や副作用。ADHD(注意欠如・多動性障害)治療薬を解説

SLD(限局性学習障害)が仕事で困るポイント  

算数障害(ディスカリキュア)がある場合、数字の概念が無いため計算ができない

書字障害(ディスグラフィア)の場合、読み書きの苦手さでマニュアルや資料を読むのに時間がかかってしまう

読字障害(ディスレクシア)の場合、文字の形を覚えるのが苦手なため、電話中や会議などでメモが取れない

算数障害(ディスカリキュア)で時計が読めず、時間管理が苦手

LDは人によって現れ方が様々で「日本語は大丈夫だけれど、英語は文字が動いてしまって読めない」などの報告もあります。

発達障害のある方に向いている仕事 

仕事を構成する要素は「人間関係・職場環境・就業形態など」様々で職種と一口に言えないところがありますが、以下に挙げる仕事は特性上、向いている仕事になる可能性があるでしょう。

ADHD(注意欠如・多動症)に向いている仕事

ADHDの方は注意力が散漫になったり忘れ物が多かったりする傾向があり、以下のようなポイントを踏まえて仕事を探すとよいでしょう。

  • 不注意の特性が強い場合:発想力や独創性を活かせる、慎重さを求められない
  • 多動性・衝動性の特性が強い場合:瞬発力・行動力を活かせる、就労時間や業務内容の自由度が高い

ADHD(注意欠如・多動症)の仕事例

・調理師

・SNS企画・動画クリエイター

・スポーツ選手(特にサッカー選手)

・消防士

・ジャーナリスト

ADHD(注意欠如多動症)傾向の場合、適職にはさまざまな可能性があります。ある程度の自由と裁量のある仕事がオススメですが、ミスや時間の管理については周囲の理解と対策が必要です。

こちらも参考に:【発達障害 一人でできる仕事】職種、業務、職場環境など

こちらも参考に:就労継続支援B型(非雇用型)とは?就労継続支援A型との違い。平均工賃や仕事内容もご紹介

こちらも参考に:退職後でも傷病手当金は受給できる? 支給条件ともらえないケース。期間・金額計算、申請方法も解説

ASD(自閉スペクトラム症)に向いている仕事

ASD(自閉スペクトラム症)の場合、周囲から見て特性が比較的わかりやすく対策や適正に合った仕事を見つけることも難しくは無いでしょう。以下のようなポイントを押さえて仕事を探すと良いです。

・他者(特に社外)とのコミュニケーションが少なく、自身の仕事に没頭できる

・細かいマニュアルがあり、規則に沿って進めることが苦にならない

・急なルールやスケジュールの変更が無く、自分のペースを保ちやすい

 

ASD(自閉スペクトラム症)の仕事例

・エンジニア

・校正・編集

・農業

・研究職

・工場のライン作業

ASDの方は論理的と言われることもありますが、マイルールを人に押し付ける傾向があり、多くの人と協力する仕事より一人で完結する仕事の方が向いていると言えます。職業と共に自分に合う環境や働き方を考えていきましょう。

こちらも参考に:非認知能力とは?「人生を豊かにする力」を育てよう。これからを生き抜く上で必要な能力

こちらも参考に:聴覚過敏の症状や原因。聴覚が過敏「音」で極端に疲れる。仕事中にできる対処法もご紹介

SLD(局所性学習障害)に向いている仕事

SLD(局所性学習障害)が単独で出ている人は非常に少なく、大抵がADHD(注意欠如・多動症)ASD(自閉スペクトラム症)との併発になります。SLD(局所性学習障害)の症状に関してはツールや概念の置き換え(1万円→福沢諭吉など)を使うことによって対処することができるでしょう

ADHDASDより障害の配慮内容が伝わりやすいため、本人が苦手とする部分をツールで補えれば、SLDの苦手部分に関してはほとんど支障なく業務を行えるケースがほとんどです。

こちらも参考に:統合失調症の方への接し方。してはいけないこと。家族や友人、部下や同僚が発症したときの対応

こちらも参考に:ADD(注意欠陥障害)とは?ADHD(注意欠如多動症)との違い。症状や診断基準、特性について

混合型(ADHD+ASD)について

診断としてはADHD(注意欠如・多動症)もしくはASD(自閉スペクトラム症) のどちらか片方の診断でも、両方の特性を持ち合わせている当事者が9割程度と言われています。併発型はADHDASDが共存することで、本来は1+1=2といった症状の出方であるはずが、3以上になってしまうと言われています。両方の特性の欠点を併せ持つため、社会生活に大きな支障を起こしやすく、なかなか自分に合った仕事を見つけづらいと言えます。

こちらも参考に:大人の神経発達症(発達障害)とは ?ADHD・ASD症状や治療法について

こちらも参考に:大人の癇癪(かんしゃく)。発達障害(ASD・ADHD)のある方の怒りの対策。原因と対処法を知ろう

発達障害の方が転職を繰り返さないために

自分が発達障害だと知らず、就職した先で困難を感じて転職の回数が多くなっているといる方が多くおられると思います。ここでは発達障害の方が一つの職場で長く働くために、知っておきたいポイントを3つお伝えします。

① 自分のストレスになることは何か?職場で配慮してもらうことは可能か?

障害年金を受給して金銭の余裕を持たせて、ハードな働き方を避ける

③ 行政機関のサポートを利用して発達障害支援サービスを利用すること

こちらも参考に:場面緘黙とは?症状や治療方法・仕事選び

こちらも参考に:心理検査の種類と目的。活用方法。発達障害の診断には使えるの?

自分の得意・不得意を明確にすることの重要性

自分自身を理解し得意・不得意を明確にすることは、二次障害を防ぎ、職場でのスキルアップや昇給にも繋がってきます。自分に合った仕事を長く続けていくために、まずは上司に自分の特性を伝えておくようにしましょう。上司があなたを理解してくれれば、職場の同僚も「発達障害特性である」ことを受け入れやすくなります。

得意不得意のまとめかた

得意と不得意をまとめる方法として、今までの就業を振り返ってどんなことに苦手を感じたか?どんな状況にやりがいを感じたかなどをまとめていきましょう

【書き出す項目の例】

  • 業務内容
  • 業務指示
  • 職場環境
  • 対人関係
  • 体調管理

 

一例を示すと、筆者の場合は「自分のスキルを活かせる分野で、大まかな目的に合っていれば細部はこだわらず、自分で内容を考えられ(業務指示無し)対人関係は間接的に発生する程度(やる範囲を分けていて、自分の担当箇所についてのやり方は各自自由)。職場環境はどこでも良いが自宅がベスト」という感じになります。

こういった項目を条件に自分に合った仕事が見つけられるとよいと思います。

こちらも参考に:強度行動障害とは?原因や症状、対応や支援について

こちらも参考に:精神障害者手帳3級取得のメリット | 割引や控除割引や支援を紹介

発達障害者の働き方について

発達障害がある方の働き方は自営業を入れた3種類がありますが、ここでは雇用という条件に絞って2種類をお伝えします。

それぞれの雇用形態にどのようなメリット・デメリットがあるのかご説明していきます。

こちらも参考に:障害年金の更新に落ちる確率(支給停止)。必要な更新の知識と理由

こちらも参考に:所得があると障害年金は減額されるの?

一般雇用(障害クローズ) と障害者雇用(障害オープン)の違い 

一般雇用(障害クローズ)とは、「企業と労働契約を結んで働く就労形態」のことです。障害については自分でオープンにしない限り障害が公になることはありません

一般雇用(障害クローズ)のメリット・デメリット

・応募できる仕事が多い

障害者雇用と比べ給与が高く、昇給や役職が与えられることもある

・正社員での雇用が多い

・障害に対する配慮がない

・自分に合った仕事に就ける可能性がある

ジョブコーチなどがいないため自分の障害がうまく説明できない可能性がある

一般就労は、スキルアップや賃金の面でメリットがあります。しかし他の従業員と同じ条件で仕事をこなす必要があり、残業などが発生する可能性もあるでしょう。体力が無い発達障害者にとって二次障害が出てしまう恐れもあります。

こちらも参考に:【ポイントや注意点は?】障害年金の受給要件と請求条件・年金額

こちらも参考に:オランザピン(ジプレキサ)の効果と副作用

障害者雇用(障害オープン) のメリット・デメリット

・給与が安い

・昇給が無い

・障害に対する配慮がある

・最初から正社員での雇用は珍しい

・応募できる職種が限られる

障害者手帳の交付が必要。医師によって交付してもらえないこともある

こちらも参考に:発達障害と障害者手帳 取得できる条件や手帳の種類や申請手順について解説

こちらも参考に:大人の発達障害【ASD女性の特徴】女性特有の事例と対策6選

こちらも参考に:障害者雇用促進法とは?企業の義務や概要、2023年4月の法改正や雇用のポイント紹介

障害者雇用の担当者がいて「入社前の手続きサポートがある」「入社後にも体調や業務について面談がある」「就労支援機関との連携がとりやすくなっている」といった、働く上での環境が整っていることもありますが、ごく稀な例と考えた方が良いでしょう。

「配慮はあって無きもの」であり、「配慮項目が多いと採用されずらい」というのが現実問題のようです。「雇用当初は守られていた配慮も上司が変わった途端に配慮されなくなる」といった声も多く聞かれ、裁判に発展した事例もあります。

また、障害者雇用ASD(アスペルガー症候群)の方を想定した業務が多く、ADHD当事者には合わない事が多いと言われています。自分の特性と向き合いながら、より良い選択をするようにしてください。

こちらも参考に:過集中とは?メリット・デメリット、特徴や対策・発達障害(ADHD)との関係性

こちらも参考に:ミルタザピン(リフレックス・レメロン)の効果と副作用

発達障害のある方が活用できる支援機関

この章では先ほどお伝えした発達障害の方が活用できる就労サービスについて、紹介します。
【発達障害の方が活用できる就労サービス】

就労移行支援事業所

ハローワーク

発達障害者支援センター

障害者就業・生活支援センター

地域障害者職業センター

地域若者サポートステーション

こちらも参考に:ハローワークの障害者求人探す方法。相談窓口の活用

こちらも参考に:就労移行支援はひどい?運営のからくり。不信感がぬぐえない方へ

就労移行支援事業所とは?

就労に向けて、学校のように通いながら就職に向けたサポートを受けることができる場所です。 個別の支援計画に基づき、他の利用者と共に就職に役立つ知識や必要なスキルを学びながら、就職準備を進めることができます。また、就労支援員に対して就職活動や体調に関する相談を行うなど、必要なサポートを受けることが可能です。利用期間は原則として2年間と定められていますが、やむを得ない事情がある場合は、市区町村に延長の申請を行うことで、最長12ヶ月の延長が認められる場合があります。

参考:職業準備性ピラミッド

就労移行支援事業所で受けられる支援内容

カリキュラムは大きく分けて就業に向けたビジネスマナーと専門的なスキルを身につけるための講座の2種類に分かれています。都市部では当事者集客のために特色のある事業所が増えてきているので、見学に足を運んでみてください

カリキュラム例

認知行動療法プログラム

・ビジネスマナー講座

・グループワーク

こちらも参考に:社会不適合者とは?特徴・生き方・向いている仕事について

こちらも参考に:就労移行支援はひどい?運営のからくり。不信感がぬぐえない方へ

ハローワークとは?

ハローワーク(公共職業安定所)は、厚生労働省が運営する国の総合的な雇用支援機関で、求職者や求人事業者に対して幅広いサービスを無償で提供しています。障害者雇用に関する求人も取り扱っており、専門の就職アドバイザーが常駐してサポートを行っています。これにより、障害を持つ方々が自分に合った職場を見つけられるよう、きめ細やかな支援が受けられます。

 

ハローワークで受けられる支援内容

ハローワークでは障害者雇用専用のアドバイザーが希望の条件でお仕事を紹介してくれます。就職を目指すにあたり適切な支援が必要な方には関係機関との連携も行ってくれます。書類の添削や面接対策、面接への同行が可能なケースもあります。

また、精神障害者の方は精神トータルサポーターの方に相談出来るようになっており、精神障害者に対する総合的かつ継続的な支援を行ってくれます。

障害者手帳と診断書を持っている場合は持参すると話がスムーズでしょう。以下はトライアル雇用と訓練の概要になります。

  • 公共職業訓練ハロートレーニングは「公共職業訓練」とも呼ばれる、職業スキルや知識の取得を目的とした公的な訓練のことです。ハロートレーニングの中に障がいのある方向けのコースがあります。

 

  • 国立職業リハビリテーションセンター(埼玉県所沢市)への紹介:障害のある人に対して専門的な職業リハビリテーションを提供している施設です。入所相談の受付はハローワークが窓口となっています。

 

  • 障害者トライアル雇用制度継続雇用する労働者として雇用することを目的に、障害者を一定の期間を定めて試行的に雇用するものを指します。原則3か月間試行雇用で労働者の適性を確認した上で継続雇用へ移行することが可能で、雇用主、当事者双方の不安を解消することができます。また、この制度の利用に当たっては助成金を受けることができます。

こちらも参考に:令和5年度「障害者雇用納付金制度」とは?雇用調整金や助成金の種類

こちらも参考に:特定求職者雇用開発助成金(特定就職困難者コース)の詳細と申請方法

発達障害者支援センター とは?

発達障害者支援センターとは発達障害の早期発見・早期支援を目的とし、家庭での療育方法についてアドバイスやサポートをします。 また、知的発達や生活スキルに関する発達検査などを実施したり、発達障害児(者)特性に応じた療育や教育、支援の具体的な方法について支援計画の作成や助言を行うこともあります。

発達障害者支援センターで受けられる支援内容

発達障害のある人やその家族の日常生活をサポートするための施設ですので、発達障害者支援センターでは、発達障害の「診断」はしていません。困りごとやそれぞれのライフステージに合わせて、相談支援・発達支援・就職支援などを受けることができます。医師による診断が必要だと判断されれば専門医を紹介してもらえることもあります。

参考:就労移行支援の報酬制度

参考:遂行機能障害

こちらも参考に:診断書をもらえないケースについて解説。注意点、理由と対処法

こちらも参考に:発達障害者の雇用まとめ ~特性、定着率、雇用状況、採用・安定就労のポイント~

障害者就業・生活支援センター

障害者就業・生活支援センター(通称:なかぽつ)は、就業面と生活面の一体的な相談・支援を行う機関です。障害者の職業生活における自立を図るための施設。雇用、保健、福祉、教育等の関係機関との連携の下、障害者の身近な地域において就業面及び生活面における一体的な支援を行い、障害者の雇用の促進及び安定を図ることを目的として、全国に設置されています。また、障害者雇用の経験が少なかったり、定着に課題があったりする企業側も利用することができます。

障害者就業・生活支援センターで受けられる支援内容

  • 就職活動の支援:就業支援担当員(ジョブコーチ)が主に就業に関する相談支援と障害者それぞれの障害特性を踏まえた雇用管理について事業主にアドバイスしてくれます。相談者の得意不得意の整理のサポートや実習先の斡旋なども行います

 

 

  • 生活面の支援:生活面では、当事者が仕事をしながら日常生活ができるように、規則正しい生活を身につけたり、毎日働ける体力をつけるなど、日常生活の自己管理や健康維持に関するアドバイスを行っています。服薬管理や、住居や障害年金などの手続きといった支援も行っています。

こちらも参考に:WAIS-IV大人の知能検査とは?検査の内容や検査を受けられる場所について

こちらも参考に:うつ病で現れる初期症状・行動・対策や仕事復帰を目指すときのポイント

転職エージェント

転職エージェントは今までの経歴や経験を伺った上での就業先を紹介する社会人経験がある障害者向けのサービスになります。身体障害に比べて発達障害の求人は少なく、「障害者枠では身体障害が優先的に採用される事」が多いとされています。発達障害者の雇用実績がある企業を紹介してくれるエージェントを選んでスピーディーな転職活動を目指しましょう。

転職エージェントで受けられる支援内容

  • スタッフとのカウンセリング:障害に対しての知識がある専門スタッフと面談を通し、得意不得意や働きやすい職場の整理をしていきます。
  • 求人の紹介:カウンセリングの結果をもとに、前職の経験やスキル、働きやすさなどの希望の条件を考慮して、相談者にマッチする求人を紹介します。
  • 書類添削や面接練習:履歴書・職務経歴書といった応募書類の添削指導や、面接の受け答えなどのアドバイスを行います。短期での離職が多い当事者は書類添削を上手に利用して内定をGETしましょう
  • 手続きの代行:面接の日程調整や、内定後の入社日調整などの手続きを代行します。
  • 入社後の職場定着フォロー:入社した後も定期的に連絡を取りながら状況確認を行い、何か困りごとが生じたときは企業との調整を行います。

 

発達障害を取り扱う転職エージェントは少ないので複数登録して長期での転職活動に臨むことをおすすめします。取扱求人が多いLITALICO仕事ナビdodaチャレンジatGPエージェントは登録しておくとよいでしょう。

 

障害者専門ではありませんがリクルートエージェントは求人数が多いのでオススメです。

こちらも参考に:精神科訪問看護のサポート内容。需要や具体的な事例をご紹介!

こちらも参考に:障害者雇用でWebデザイナーになれる?就職・転職はどんな求人が見つかる?

まとめ  

発達障害者のある方が企業で長く勤めることは本当に難しい事です。今回は転職する際のポイントや活用できる支援機関を紹介しました。
転職を繰り返して悩んでいる場合は、雇用形態に捕らわれず色々な方向でチャレンジする事が必要です。自身で対策を取るとともに、支援機関や転職エージェントを活用して不安の少ない労働環境と安定した生活を確保しましょう。

こちらも参考に:「精神保健指定医」とは?役割と資格取得、やりがいについて解説

こちらも参考に:感覚過敏とは?症状や原因、対処法、発達障害との関連性

コメント

  1. こんにちは、これはコメントです。
    コメントの承認、編集、削除を始めるにはダッシュボードの「コメント」画面にアクセスしてください。
    コメントのアバターは「Gravatar」から取得されます。

  2. wwd.com より:

    Very good information. Lucky me I recently found
    your website by accident (stumbleupon). I have saved as a favorite for later!

タイトルとURLをコピーしました